生姜は体に良い。万能薬である。
これ、何となく聞いた事があるフレーズですよね。
じゃあ、どんな風に体に良いの?と聞かれると困る方も多いかと思われるので、解説して行きたいと思います。
【生姜が持つ効能】
生姜は昔から食材としての本来の形と、生薬としての漢方薬的な扱い方もされてきました。
生の状態に多く含まれる「ジンゲロール」、高温で加熱し続ける事で発生する「ショウガオール」と「ジンゲロン」等の成分が含まれています。
効能は血流改善として肩こりや疲労回復。更には便秘の解消やむくみを整える事でのダイエット効果
食欲増進にも働きかけ、夏バテや熱中症対策、にも良いとされます。
殺菌作用も高く、お肉や魚の臭みけしにも有効。
また、使用用途によっては、解熱・発汗作用・咳止め、エアコンの使いすぎによる冷え症にも役立つ万能食材です。
唯、そのまま「かじる」と言う訳にはいかないので、上手く調理して体に取り入れたいですね。
【生姜の種類】
種類と言っても大まかに分けると、日本の生姜は主に3種類だけです。
「根しょうが」:ひねしょうが、土しょうがとも呼びます。一般的に流通している物はこの種類がもっとも多いでしょう。通年、市場に出回っており香りと辛みが強いものが多い。この根しょうがの辛み成分「ジンゲロン」と「ショウガオール」は持続性のある唐辛子の辛みと揮発性のあるワサビの辛みのちょうど中間にあたります。
「新しょうが」:初夏に収穫される。みずみずしい色をしており、辛みがマイルドな物が多い印象です。甘酢に漬ける「ガリ」が代表的な使われ方。他にも季節感を出す為に「新生姜ごはん」にしたり、「新しょうがの天婦羅」等も意外に合いますね。
「葉しょうが」谷中しょうが等が有名ですが、これらを含めた物をまとめて「新しょうが」とも呼びます。実際は新しい葉を茎付きのまま収穫した物を「葉しょうが」と呼び、収穫時期も変わってきます。よく、和食の焼物のあしらいとして登場する「はじかみ」は収穫時期の早い「葉しょうが」を甘酢に漬けた物です。
【生姜の使用用途と効果】
「生姜はポカポカと体を温める」これは昔から良く言われていますよね。私も風邪を引いた時等に、母が「しょうが湯」を作ってくれたのを思い出します。
確かに、熱を加えたり、干して使用する事で、その効果は得られると思います。
この体を温める効果と言うのは、間違いでは無いのですが、全てに置いて正解と言う訳でもありません。
何故なら、生姜には逆に体を冷やす効果もあるからです。
これは生姜を生の状態で摂取する事により、得られる効果で「ジンゲロール」が持つ効能です。
この「生の生姜は体を冷やす効果がある」はNHK(ためしてガッテン)でも取り上げられた事があるそうです。(私は視聴していませんし、NHKファンでもありませんが・・・)
試しに
ググってみると、面白い記事を見つけました。
「生の生姜が体を冷やすなんて嘘。何故なら東洋医学的、中医学的には人それぞれ異なる性質を持っているので、生姜を生で摂取する事で体を冷やす効果があるとは一概には言えない。」
「こういった素人判断の安直な考えが誤解を招く。経験上、自分は陰虚火旺体質?だから生の生姜を摂取する事で、逆に熱が悪化して、どうたらこうたら・・・」等の小難しい批判を書かれている方もいるようです。
まあ、正論かも知れないのですが・・・
しかし、それはこの世のあらゆる全ての食材に当てはまる事なので、何とも言えないのでは無いでしょうか?
どんなに体に良いおそばがあっても、「そばアレルギー」の方には受け付ける事はできないでしょうし、「健康の為に牛乳を飲みなさい」と言われても、牛乳嫌いの人にとっては苦痛でしかありません。
逆に健康障害を引き起こす可能性さえあるのは、至極当然の事だと思いますし、万人に効く健康食材が無い事等、今更という感じなのですが・・・
・・・てか、自分が陰虚火旺体質なのか、そうでは無いのかってどうやって調べるの?
翼君に聞いてみましょうか?
・・・さて、これらをまとめると生姜を生で摂取する事で「体を冷やす効果がある」
加熱する、干した物を使う事で「体を温める効果がある」と言う事が分かりました。
「調理法として」
夏バテや熱中症対策には、私はレモン汁を絞った生姜シャーベットやスムージー。冷たいジュース「ジンジャエール」にしたり、冷たい生姜スープがオススメです。
生しょうがを絞ったジンジャエールは、市販の物とは違い、香りも味も鮮やかで何だか身が引き締まります。
「暑い時こそ熱いものを」と言う名言もありますが、倒れてしまっては元も子もないですしね(笑)。
逆に長時間のエアコンの風による「冷え症」や「むくみ」には熱いスープや、しょうが湯、炊き込みご飯等にしても良いと思います
【生姜の炊き込みご飯】
「材料:3人前」
お米:2合(先に砥いでおく)
水:320㏄
酒20㏄
薄口醤油20㏄
ほんだし等の「だしパウダー」:15g
味の素:10g
根生姜:50g
松山あげ:1枚。※無ければ普通の油揚げで良いです。
「作り方」
➀根生姜は水で洗い土や汚れを落とす。皮を剥き(皮は他の料理に使えるので取って置く)なるべく細目の千切りにして置く。
②松山揚げは好みの大きさに手でちぎる。
③材料を入れてスイッチオン!
「生姜の香りがふわり、あっさりとした炊き込みご飯です。」
※完成写真はありませんが、想像でお楽しみ下さい。
Makimikanでした。