食中毒の危険性~肉編~
前回に引き続き食中毒のお話しですが、皆さんお肉は何が好きですか?
ジビエ(野生)的な所で行くと、鴨肉、スズメ、鹿肉等
同じジビエでもあまり日本では馴染みが無いウサギや鳩。
フレンチであればラム肉(子羊)、日本料理なら猪肉等ありますが・・・
一般の食卓では牛肉、豚肉、鶏肉
この3種がメジャーですよね。
この中で特に気を付けて欲しいのが鶏肉。
もちろん牛肉にも菌はいますし、豚肉は加えて寄生虫の心配もあります。
だから豚肉の調理は中までしっかりと火を入れる。
これは世間一般でも常識だと私は認識しています・・・。
牛肉に関しては例えばステーキであれば、レアやミディアムレアで食べるのが好きという方もいらっしゃるでしょう。
豚肉と比べて寄生虫が極端に少ないので(いない訳ではありませんし、今回は内臓の部類は含みません。)あくまで豚肉よりは・・・という前提です。
では、鶏肉はというと案外「豚肉よりは安全なんじゃないの?」って考えの方が多いのではないのでしょうか
鶏肉は牛や豚に比べて劣化が早く、扱いも豚肉程慎重ではないような・・・。
代表的な物が【カンピロバクター】
牛や豚にも潜むこの菌は捌いた後のニワトリの保存状態では繁殖率が非常に高くなるのです。(卵のカラ等も要注意!)
いわゆる細菌性食中毒ですね。
吐き気、めまい、嘔吐、下痢、発熱等、お子様がいる家庭は特に気を付けて下さい。
【対策】
➀新鮮な食品を用意して、賞味期限に関わらず早めに食べる。
②必ず中まで火を入れる。
中心温度が75度以上で最低でも1分
※本当に新鮮な物であれば、赤身の牛肉や、専門の業者さんから購入したタタキ用の鶏肉、特別な環境で育てられた無菌豚等はレアでも大丈夫です・・・多分、一切責任は持ちません。)
③感染経路を遮断する。人間の手や包丁、まな板からの二次感染を防ぐ。
※特に人体の皮膚等から感染する黄色ブドウ球菌は熱に強い性質を持つ為、調理前には薬用石鹸で良く手を洗う
③調理道具は小まめに消毒。
・・・直、赤身肉等を使用した(エイジング)熟成肉や低温調理法に関しては、それなりの知識を持った専門家が調理した物以外は食べない事を強くオススメします。
確かに熟成させる事によりお肉の旨味(アミノ酸)は増します。
低温調理によりお肉の食感はしっとりとし、断面は鮮やかな ピンク色に染まる事でしょう。
しかし、現在は情報が入り乱れ、例えばク○ク〇ッド等に
「あなたのお家でカンタンに熟成肉♬」とか
「彼の家でも出来る極上パンチェッタ♡(豚バラの塩漬け)」とか
「〇〇な魔法で絶品ローストチキン(^▽^)/」等、ありますが
危険ですマジで
激しくお腹壊したくなかったら止めといたほうが無難です・・・。
もちろんク○ク〇ッドには一般の方に加え、調理師、栄養士、自称料理研究家、
フードスペシャリスト?、フードコーディネーター?、フードクリエイター?
等、様々な人がエントリーされてるとは思いますが、
調理法を見て何でもかんでも取り入れるのは宜しくない。
・・・てかフード〇〇〇〇多すぎ(笑)
ルールを守って美味しい食事を心がけましょう。
終わり
あ・・・ そういえば私も自称フードコラムニストでした。すみません
最後まで付き合って頂きありがとうございます。
Makimikanでした。