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回転すしの高速レーンは便利で快適だけど、何だか切なくなったお話し

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 こんにちは Makimikanです。

ご来訪頂きありがとうございます(*´▽`*)

 

今日は回転すし「無添く〇寿し」へ行ってきたお話しを少々。

 

今まで私は「ス〇ロー」と「は〇寿し」には何度か行った事があったのですが、実は「無添く〇寿し」へ行くのはその時が初めてで、何だか色々と衝撃を受けました。

 

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訪れたのは平日の夜。 

 

飲食店ではピークに当たる時間でしたので、案の定30分程またされるハメに。

しばらく待つと・・・

「〇〇番のお客様、お席のご用意が出来ましたのでどうぞ」

とレジの店員さんに呼ばれたので、テーブルへ向かいます。

 

テーブルに座ってメニューを見ると、うわさには聞いていましたが、「しゃりコーラ」や「しゃりカレーパン」等の際物メニューがありました。注文はしませんでしたが・・・

 

しかし、一番驚いたのはお寿司をテーブルまで届ける「高速レーン」

 

注文して、しばらくするといつの間にか届いています。

 

この「高速レーン」は他の大手回転すしチェーンには無く(都会にはあるのかもしれませんが) お恥ずかしい事にそんなシステムを初めて知ったのでかなりの衝撃でした。

 

そしてもう一つが「お皿回収システム」

 

テーブルの脇に設置された回収受けに、食べ終わったお皿を入れると、厨房まで流れて行く便利なシステム。

 

更に枚数が自動的にカウントされ、5枚毎に「妖怪ウオッチガチャ」が回せるので子供は大喜びです。

 

 

【 競争と労働力の移り変わり】

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回転すしチェーンの競争は毎年激化しており(当時はタッチパネル注文と一皿100円だけで衝撃を受けた)大手飲食チェーンの地方進出で、地元の回転すしのお店は殆ど閉店へ追いやられました。

 

特に「カウンターで握る寿し屋」は大打撃を受け、客単価の高い高級店か、低いお店だけが残り、中途半端な所は淘汰されています。

 

私も飲食業界に携わる人間ですが、回転すしの「お寿司1皿100円」は本当に異常な数字。

 

飲食業界に限らずですが、商売、会社を経営し維持する為には、まず経常黒字を目標とし利益率を考えなくてはなりません。

 

その為に経営者はあの手この手を考え、顧客を少しでも増やす事と同時に、あらゆる消費を抑えなくてはならない(政治家や役人、金融機関や産業界等に手厚く守られている、特殊な一部上場企業を除けば)

 

飲食業界の場合はセオリー通りに行けば、食材にかける原価(フードコスト)が30%前後

人件費(レイバーコスト)は30%以下。

 

更に合計の数字(FLコスト)が55%以下が理想です。

 

ところが、業界1位の「ス〇ロー」を筆頭に、大手の回転すしチェーンは平均フードコストが何と50%を超えてくるんですね。

 

特殊なルートからロット数を極限まで上げる事や、バイヤーの手腕もあるのでしょうが、このコストパフォーマンスを売りにして顧客数を伸ばし、更に店舗数の拡大により「回転すしチェーン」は年間売上高を伸ばして成長してきました。

 

 もちろん、先ほど挙げたように子供を喜ばせる工夫や、高速レーンでのお寿司のお届け等は「く〇寿し」独自のアイデアなのですが、その中で利益を生み出す為に最も削らなくてはいけないものがありますよね。

 

そう、人件費です。

 

私が行った時にもピーク中にフロアにレジ含め2人、厨房は分かりませんが、フロアの仕事は良く考えたらレジでの案内と会計の管理。

 

後はテーブルのセットのみで、他は機械が全てやってくれています。

 

レジと言ってもセルフオーダー式なので、誰でも出来ます。

 

 

最近では、私たち人間の仕事(特に単純労働)は機械に取って代わられる事が多くなり、将来的には人工知能によるロボットの登場で、それ以外の業態にも影響が出てくると考えられています。(人工知能関連のベンチャー企業も増えてきています)

 

そのような中、回転すしの高速レーンは「便利で快適だなあ」と感じながらも、寂しいというか、何だか切ない夕食になった一日でした。

 

 おわり