残暑を乗り切るために・・・
9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きますね。残暑厳しいこの季節、夏バテで仕事や家事に身の入らない方も多いのではないでしょうか?
私は先日、以前お世話になった方からのお誘いがあり、久々に焼肉に行ってきました。
旨い肉とビール!・・・もう、本当にこれだけで幸せなのですが、焼肉には欠かせない野菜がありますよね。
・・・キャベツ、玉ねぎ、それとも、かぼちゃでしょうか?
いえいえ・・・それは「にんにく」です。
にんにくはヒガンバナ科ネギ属に属し、球根をを香辛料として主に使用します。いわゆる香味野菜に分類される、れっきとした「お野菜」なんです。
その他にも中国料理では、球根のみならず葉(葉ニンニク)や茎(ニンニクの芽)も使用されますね。
「にんにくの特徴」
独特の香りがある「にんにく」ですが、そのままでは殆ど匂いはありません。しかし加熱したり、潰す事で、あの強烈で独特な匂いがでます。
包丁でカットする場合は、細かくする程に匂いが強くなる傾向があります。
これは、好きな人には本当に大好きな匂いなのですが、嫌いな人からしたら見るのも嫌になるくらい不快だとは思います。
【にんにくを使用した料理】
世界各国で使用されるにんにくですが、日本料理のお店では殆ど使用されません。クセが強い魚や馬肉の刺身、または「タタキ」等に薬味として提供する事はあっても、加熱して調理する事は殆どありません。繊細な味付けや調理法程は、にんにくの風味で全て消し飛んでしまうのです。
唯、料理のカテゴリーで言えば、にんにくを使用したラーメンや焼き餃子、焼肉やカレー等は、もはや「和食」と言えるでしょう。
もちろん中国や韓国、東南アジア等の大陸から日本へと伝わったこれらの料理ですが、現地の物とは全く違う新しいジャンル「日本食」として確立しているのです。
【にんにくが持つ効能】
栄養ドリンクや健康食品にも多用されている「にんにく」ですが効能は様々。栄養学的には便秘の改善や快眠作用。更に生活習慣病の予防にも優れます。
また、調理過程においての殺菌作用で菌の増幅を抑える効果がある事。更に、にんにく自体が持つ香りの成分「アリシン」の効果で、他の食品の匂い消しとしても重宝されます。
その中でもにんにくが持つ効能として、世間一般に認知されているのが「滋養強壮・疲労回復」ではないでしょうか?
夏バテしている体には、にんにくを使った料理を食べるだけで元気になる気がします
唯し、食べ過ぎは厳禁。特に加熱してない生のにんにくの取り過ぎは、非常に強い刺激がある為に口臭はもちろん、胃や腸が荒れたり、下痢の症状を引き起こす恐れがあるのです。
料理に使用する場合は、あくまで 「薬味」として「副菜」として、適度に摂取する事をお勧めします。
※注:他人に対するマナーも含めて
【オススメの使い方】
私のオススメは油で炒める事。にんにくの「風味」を最も引き出せる調理法だと思います。
【若鶏と舞茸のガーリックバター炒め」
材料・2人前
にんにく:2欠片
鶏もも肉:100g(国産ブロイラー)
舞茸:Mパック3/2程(お好みで良い)
白ねぎ:半分
レモン:8/1×2
胡麻油:大さじ2杯
酒:白ワイン:大さじ2杯
薄口醤油:大さじ1杯
無塩バター:10g
味付き塩コショウ:市販の物
「作り方」
➀材料の下ごしらえ
:鶏肉は1㎝角にカットする
:舞茸は食べやすい大きさに手でちぎる
:白ねぎも同様にカット
:レモンは8/1に「くし切り」しておく
:にんにくは皮を剥き、みじん切り
②フライパンに胡麻油を入れて、ニンニクを炒める。ある程度色付いたら他の耐熱容器に油ごと移し替える。
③にんにくを炒めたフライパンで鶏肉を入れて塩コショウを振って炒める。焼き色が付いてきたら、先程の②の油を加えて舞茸とネギを入れて、更に炒める。
※注:鶏肉は中までしっかりと火入れしましょう。鶏肉が持つ菌(カンピロバクター)は細菌性の食中毒を引き起こします。生肉を使用した後の、まな板と包丁や専用のふきん(出来れば使い捨てのペーパー)は煮沸消毒、または塩素消毒を必ずして下さい。
④白ワインを入れてフランベ(アルコールを飛ばす)し、醤油と無塩バターを入れる。更にフタをして蒸し焼きにします。
⑤お皿に盛り付け、レモンを添えて完成。
写真は1人前、レモン付いてませんが、レモンを絞ってお召し上がりください。
「中華風スープのお雑煮仕立て」
鶏風味のスープに焼いたお餅と舞茸、厚揚げを入れて、先程のにんにく油を少し加えました。片栗粉で軽くとろみを付けて青ネギと七味を振って完成。お好みで少しポン酢を垂らしても良いと思います。
さて、ここまでにんにくについて長々と書いておきながら、こんな事言うのもあれですが・・・「病は気から」って言葉がありますよね。
私の父が通う病院の先生も「夏バテを解消するには気持ちの持ちようが大事なんよ。暑い、疲れた、体がダルイと言葉に出すだけで、良くなるもんも良くならんけん」と、伊予弁で仰ってました。
「にんにく効果」も勿論あります。
ですが、にんにくが嫌いな人は無理して食べる必要は無いですし、自分が好きなもの、食べやすいものをなるべくバランス良く摂取する方が、身体への負担も少ない、毎日の美味しい食事に繋がるのではないかと思います。(でも、にんにくは本当にオススメなので・・・)
Makimikanでした。