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秋の風物詩、「芋炊き」ってご存知でしょうか?

  今週のお題「秋の味覚」

 

愛媛県の名物。 秋に河川敷等で開催される芋炊き会

 

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こんにちは。Makimikanです。

最近は夜になると暑さも和らぎ、かなり涼しくなりました。

秋の訪れと共に幾分過ごしやすくなりましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか?

 

 

そう言えば、秋を迎える食材がスーパー等にも少しずつ並んで参りましたね。

 

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「中山町の栗」

生産量では全国3位ですが、味は日本一と言われる中山栗(丹波産にも負けません)

皮を剥くのに手間はかかりますが、甘くて美味しいですよ。

 

秋を象徴する中山栗。

 

ですが、今回私がご紹介したいのは地元の名物「芋炊き」です。

 

芋炊きとは、秋に月見を兼ねて仲間内で野外に場所を作り「いも」を炊く事。

河川敷やキャンプ場等で、大勢で囲み宴会に近い事をする行事。

要するに、芋を中心としたお鍋を囲む「鍋パーティ」なんです。

 

この「芋炊き会」は県内各地にそれぞれのこだわりがあり、特に南予地方(南西側)では、今位の時期から盛んに行われています。

 

私は以前に知人からの依頼があり、県内の大型野外施設で芋炊き会のイベントに参加した事がありました。

 

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当然、私は作る側で、助手が2人。

 

休日で、あまり乗り気では無かったのですが、「日給1万円出すから」と言われて即決。

 

イベントの参加者(食べる側)は子供を中心に保護者の方を含め約90名。

人数が多いと大変そうに見えますが、全員参加の企画なので保護者の方もみんなが手伝ってくれたりして意外と楽なんですよね。

 

調理中にイベントのスタッフさんが「何か飲まれますか?」「飲み放題ですよ」ってしきりに言われるので「調理中ですし・・・」とか言いながら迷わず生ビール(アサヒ)を注文。(休日ですし・・・)

 

最後までずっとビール飲みながら芋炊き作ってました。

 

時給に換算すると約2000円位。

更にビール飲み放題でしたので、出来ればまた誘ってほしかったりもします。

 

 

さて、この芋炊きですが飲食店や家庭、地方により作り方はそれぞれ異なります。

私がオススメする作り方は、家庭で作る「芋炊き」です。

 

 

【芋炊きの作り方】

 

「材料」:3~4人前

里芋:500g

土ごぼう:1本

板こんにゃく:1枚

人参:1本

油あげ:3枚

鶏もも肉:200g

白ねぎ:1本

胡麻油:適量

水:3.4ℓ(お出汁を取る余裕があれば、そちらがオススメ)

酒:200㏄

薄口醤油:200㏄

みりん:100㏄

カツオ出汁の素:20g

旨味調味料:20g

 

※関西風の味付けですが、液体調味料を 水で割ると簡単便利です。

   だし蔵の関西おだしお試しパック

 

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愛媛県、大洲市の里芋。ほんのりと甘くねっとりと柔らかい口当たりが特徴。

 

 

 【作り方】

 

 ➀材料の下ごしらえ

:里芋は表面の土をタワシで洗い落として皮を厚めに剥いて、食べやすい大きさにカットする。

:土ゴボウはタワシを使い土や汚れを落とします。この時に擦りすぎたり、皮をこそげ取るようにしてしまうと風味が飛んでしまうので、あくまで汚れを落とす位で・・・

水や酢水に浸けるのもNG(サラダや和え物に使用する場合は別)。カットした後は軽く水洗いでOKです。

 

:こんにゃくは手でちぎるか、包丁目を入れてカットします。匂いが気になるようなら茹でてから使用すると良いです。

 

:その他の食材も食べやすい大きさにカット。白ねぎの青い所は斜めに刻んで(笹切り)流水で揉み洗い。そのまま水に浸けておく。

 

②大き目の鍋に胡麻油を入れて(30㏄位)材料を炒める。

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火が通りにくいゴボウから炒めて行きますね。順番はゴボウ、里芋、人参、コンニャク、鶏肉。この時点では、ネギと油揚げはまだ入れません。

 

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底が焦げ付かないように炒めて行きます。

 

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ある程度炒めたらお酒を入れて、しばらく置いてから水を加えます。

 

③強火で沸かして最初のアクを綺麗に取ります。中火に変え、落としフタをして煮込んでいきます。

 

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④材料に火が入ったら残りの調味料を加えて、白ネギと油あげを入れて、更に煮込みます(中火で10分程)

 

⑤器に具材が均等になるように入れて、笹ねぎ(白ねぎの青い部分)を盛り付けて完成です。

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完成。 七味唐辛子を振ってお召し上がりください。

 

 

ちなみに山形県には「芋煮」なるものがあるそうですね。更に河川敷等で楽しむ「芋煮会」もあるとか。

・・・調べてみたら、お肉が牛肉か豚肉になるようで内容はほぼ同じのようです。

 

どなたか山形出身の方がおりましたら、「芋煮」の事も教えて下さい。

 

 

Makimikanでした。